歴史
与謝野晶子の名言・言葉10選
与謝野晶子はどんな人?
与謝野晶子は大阪府堺市出身の歌人・詩人。雑誌『明星』で短歌を発表し、歌集『みだれ髪』で注目を集めた。詩や評論、古典研究、女子教育にも携わった。
名言と残された言葉
10件を表示中
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01思想
想うことは最も自由であり、また最も楽しい事である。
- 意味
- 考えたり思い描いたりすることには外からの制約が少なく、喜びもあるという意味。
- 読み解き
- 行動の前にある思索の自由を重んじた言葉。
- 背景
- 「婦人と思想」で、婦人が思索を軽んじ労働にのみ従事してきた状況を論じ、考える能力こそ人間の価値の根源だと説く場面。
出典:婦人と思想 ↗
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02思想
初心な女だといわれることは最早何の名誉でも誇りでもない。
- 意味
- 女性が知識や自覚に乏しいことを「初心」と褒める風潮を退け、学んで自立することを求めている。
- 読み解き
- 「初心」を肯定的な純粋さではなく、進歩の欠如として反転させている点が読みどころである。
- 背景
- 「私の貞操観」で、女性が外圧的な貞操観に盲従してきた歴史を批判し、無知ゆえの「初心」が貞女と称賛されてきたと論じる場面。
出典:私の貞操観 ↗
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03社会
男は自分の都合の好いように女を奴隷の位地に置いて対等に人格を研くことを許さなかった。
- 意味
- 男は自分の都合のよいように女を奴隷の位置に置き、対等に人格を磨くことを許さなかった、と男性による女性の抑圧を批判する。
- 読み解き
- 貞操を女性個人の徳目ではなく、男女間の権力関係から捉え直している点に注目したい。
- 背景
- 「私の貞操観」で、女性が外圧的貞操に従ううち貞女と称されるようになった経緯を述べ、その原因を男性の都合に求める場面。
出典:私の貞操観 ↗
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04思想
純潔な肉体は、自分の純潔な心の最も大切な象徴として堅く保持したいと思うのである。
- 意味
- 自分の心の誠実さを肉体の純潔と結びつけ、それを大切に守りたいという本人の考え。
- 読み解き
- 外圧的な貞操観の批判者でありながら、心の純潔の象徴として肉体の純潔を重んじる両面性に注意したい。
- 背景
- 「私の貞操観」で、良人との間に心の虚偽がないため肉体も純潔に自重したいと、内面から支える貞操観を述べる場面。
出典:私の貞操観 ↗
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05思想
私たちに取っては、恋愛の成立と完成が結婚の基礎であり目的であるのです。
- 意味
- 私たちにとっては、恋愛の成立と完成こそが結婚の基礎であり目的である。結婚が恋愛に先立つことはなく、その結果として来るものだ。
- 読み解き
- 結婚の制度や条件に先立ち、当人どうしの恋愛を基礎に置くと述べている。
- 背景
- 「新婦人協会の請願運動」で、恋愛結婚と花柳病男子の結婚制限の請願とが矛盾しないかを説明する場面。
出典:新婦人協会の請願運動 ↗
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06教育
我我日本婦人は特に急いで自己を賢くし、鋭敏にし、溌溂たる「一人」にする事が必要である。
読み方 溌溂(はつらつ)
- 意味
- 我々日本婦人は特に急いで自己を賢くし、鋭敏にし、溌溂たる「一人」にすることが必要である。何につけ疑問を出し理智を磨く習慣を作るのがよい。
- 読み解き
- 「一人」が単独者ではなく、理智を備えた自立した人格を指す点を読み違えないようにしたい。
- 背景
- 「婦人と思想」で、トルストイの自己改善の言葉を引き、日本婦人がまず一個の自立した人間になる必要性を説く場面。
出典:婦人と思想 ↗
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07人生
何時でも自己が主で、家庭生活も社会生活も自己の幸福のために人間の作為するものであるということを知るのが同時に必要です。
- 意味
- いつでも自己が主であり、家庭生活も社会生活も自己の幸福のために人間が作為するものだと知ることが同時に必要である。
- 読み解き
- 自己中心ではなく、自己を主としたうえで家庭や社会を自己の内容に取り込む発想に注目したい。
- 背景
- 「婦人改造と高等教育」で、自己の生きたいという意欲を人生の基礎とし、自己の絶対的尊厳を理解する場面。
出典:婦人改造と高等教育 ↗
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08教育
手段を学ぶために多大の心力と時間とを消費するのも文章語であり、その手段のためにかえって目的の意志表示を不便不自由にするのも文章語であると思います。
- 意味
- 手段を学ぶために多大な心力と時間を消費するのも文章語であり、その手段のためにかえって目的である意志表示を不便不自由にするのも文章語だ。
- 読み解き
- 当時の文章語を学ぶ負担が、自分の意志を自由に表す妨げになると批判している。
- 背景
- 「教育の民主主義化を要求す」で、倫理教育で真実を尊べと教えながら読本や作文では文章語で真実から遠ざかっていると批判する場面。
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09人生
老人自身に匡正する聰明を缺いて居るのですから、私は一人前になつた子供が其老父母を慇懃に出來るだけ教育すべきだと思ひます。
読み方 匡正(きょうせい)・聰明(そうめい)・慇懃(いんぎん)
- 意味
- 老人自身に自らを正す聡明さが欠けているのだから、一人前になった子供が老父母を慇懃に、できるだけ教育すべきだと思う。
- 読み解き
- 親への教育という逆転の発想が、年長者への無条件の服従を否定する主張として読める。
- 背景
- 「姑と嫁に就て(再び)」で、嫁の個性を虐殺する姑を批判し、青年だけでなく老人の頽廃も咎めるべきだと論じる場面。
出典:姑と嫁に就て(再び) ↗
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10教育
私は現代の進歩した国語と離れて存在し得べき真の国語教育はなかろうと考えます。
- 意味
- 現代の進歩した国語から離れて存在し得る真の国語教育はないと考える。文学者が創造した口語体の成果を教育に生かすべきだ。
- 読み解き
- 国語教育の改革を、文学者の口語文の成果との協力という具体的な方向で論じている点に注目したい。
- 背景
- 「教育の民主主義化を要求す」で、明治大正の文学者が優れた口語体を創造したのに国語教育がそれを生かしていないと批判する場面。
出典と説明について
意味・読み解き・背景にはAIを使用しています。引用は公開された翻刻本文と照合していますが、原本との逐字照合や専門家による校閲は行っていません。