歴史
内村鑑三の名言・言葉11選
内村鑑三はどんな人?
キリスト教の神髄を聖書に求め、制度や形式を退ける無教会主義を創始した思想家。札幌農学校でクラークに感化され、渡米中の回心を経て、教育勅語拒否の不敬事件で非難を浴びながらも、社会評論や足尾鉱毒事件糾弾で論陣を張った。
名言と残された言葉
11件を表示中
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01教育
先生になる人は学問ができるよりも――学問もなくてはなりませぬけれども――学問ができるよりも学問を青年に伝えることのできる人でなければならない。
- 意味
- 教師には学問が必要だが、知識の豊かさ以上に、それを青年に伝える能力が求められる。
- 読み解き
- 学問を軽視する発言ではなく、知識と教える能力を区別している。
- 背景
- 『後世への最大遺物』で、学問や思想を持つだけでは教師になれず、伝える技術が必要だと説く。
出典:後世への最大遺物 ↗
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02社会
何か一つ事業を成し遂げて、できるならばわれわれの生まれたときよりもこの日本を少しなりともよくして逝きたいではありませんか。
- 意味
- 何か一つの仕事を成し遂げ、生まれたときより日本を少しでもよくして生涯を終えたい。
- 読み解き
- 名声や巨大な成果を求めるのではなく、わずかでも社会をよくする願いである。
- 背景
- 『後世への最大遺物』で、ハーシェルに触れた後、世の中をよくして死にたいという願いを語る。
出典:後世への最大遺物 ↗
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03仕事
事業をなすにはわれわれに神から受けた特別の天才が要るばかりでなく、また社会上の位地が要る。
読み方 位地(いち)
- 意味
- 事業を成し遂げるには、神から授かった特別な才能だけでなく、それを生かす社会的な立場も要る。
- 読み解き
- 成果が出ない責任を才能や努力だけに帰さず、立場という条件にも目を向ける。
- 背景
- 『後世への最大遺物』で、才能や社会的な立場を持たない人にも、後世へ遺せるものがあるかを問う。
出典:後世への最大遺物 ↗
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04芸術
実にあなたがたの心情をありのままに書いてごらんなさい、それが流暢なる立派な文学であります。
読み方 流暢(りゅうちょう)
- 意味
- 自分の心にある思いをありのままに書けば、それが自然に流れる立派な文学になる。
- 読み解き
- 率直さだけで名文ができるという意味ではなく、内面の思想の深さを前提としている。
- 背景
- 『後世への最大遺物』で、心に充実した思想があり、深く考えたことを率直に書くなら、それが文学になると説く。
出典:後世への最大遺物 ↗
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05人格
カーライルのエライことは『革命史』という本のためにではなくして、火にて焼かれたものをふたたび書き直したということである。
- 意味
- カーライルの偉大さは著書の成果以上に、焼失した原稿を再び書き直した姿勢にある。
- 読み解き
- 著書の価値を否定する趣旨ではなく、再起する生き方を後世への遺産と見る。
- 背景
- 『後世への最大遺物』で、カーライルの書き直しを語り、失敗や不運の後も事業を捨てないよう促す。
出典:後世への最大遺物 ↗
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06人格
他人の忠告決して軽ずべきものにあらず、人は自身の面を見る能わざるがごとく社会における己の位置をも能く見ること能わざるべし、一切万事わが意を押通さんとするは傲慢頑愚の徴にして我らのよろしく注意すべきことなり。
読み方 傲慢(ごうまん)・頑愚(がんぐ)
- 意味
- 人は社会での自分の位置を十分に見抜けないので、忠告を軽んじず、我意を押し通す傲慢さを戒めたい。
- 読み解き
- 忠告への無条件の服従ではなく、自己判断と他者の助言をともに考える態度を勧める。
- 背景
- 『基督信徒のなぐさめ』で、他人の忠告を軽んじず、同時に自分の判断まで捨てないよう説く一節。
出典:基督信徒のなぐさめ ↗
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07信仰
義の神と愛の神とが人の魂の中において平均を取るに至って、初めて人の心は安定するのである。
- 意味
- 正義を求める神と愛を与える神への理解が心の中で釣り合うとき、人は初めて安定を得る。
- 読み解き
- 二柱の神を説くのではなく、一つの神の義と愛をどう受け止めるかを述べる。
- 背景
- 『ヨブ記講演』で、神への恐れから赦しの実感へ移る過程と、愛の神を探すヨブの苦闘を論じる。
出典:ヨブ記講演 ↗
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08思想
愛なくしてはいかなる知識も、いかなる熱心も害ありて益なき者である。
- 意味
- 愛を欠いていれば、どれほど知識が豊かで熱心であっても、人を益さず害を与える。
- 読み解き
- 知識や熱心さそのものの否定ではなく、それを支える愛の必要を説いている。
- 背景
- 『ヨブ記講演』で、神学・教会・伝道には愛が必要だと説き、ビルダデ流の神学者を批判する。
出典:ヨブ記講演 ↗
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09人生
正面より人生の痛苦と相対して堂々の戦をなさんとせず、これを逃避して他の娯楽を以てわが鬱を慰めると言うのはまことに浅い、弱い、退嬰的な態度である。
読み方 鬱(うつ)・退嬰的(たいえいてき)
- 意味
- 人生の苦しみに正面から向き合わず、娯楽で憂さを紛らわせて逃れる態度は、浅く弱いものだ。
- 読み解き
- 娯楽一般の禁止ではなく、苦痛への対処を一時の気晴らしで済ませる姿勢への批判。
- 背景
- 『ヨブ記講演』で、風月や詩歌によって一時的に苦しみを忘れる慰めと、聖書的な慰めを対比する。
出典:ヨブ記講演 ↗
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10自然
諸星と天使との大讃美大歓呼の中に生れし地に住みて、心に讃美の歌なく歓呼の声なくして生くるは酔生夢死である。
読み方 酔生夢死(すいせいむし)
- 意味
- 星と天使の賛美の中に生まれた地に住みながら、喜びや賛美なく生きるのは、むなしく一生を送ることだ。
- 読み解き
- 単なる楽観の勧めではなく、神の創造と統治への信頼を前提にした言葉。
- 背景
- 『ヨブ記講演』で、神が造り治める地に生きる人へ、不平や疑いを去り、創造を賛美するよう促す。
出典:ヨブ記講演 ↗
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11社会
外に拡がらんとするよりは内を開発すべきであります。
- 意味
- 国は外へ領土を広げようとするよりも、自国の内にある資源や可能性を開発すべきだ。
- 読み解き
- ここでの内外は国土を指す。個人の内面を磨くという意味に置き換えない。
- 背景
- 『デンマルク国の話』で、国内の資源を利用できれば、大きな領土を持たない国でも足りると説く。
出典:デンマルク国の話 ↗
出典と説明について
意味・読み解き・背景にはAIを使用しています。引用は公開された翻刻本文と照合していますが、原本との逐字照合や専門家による校閲は行っていません。