幕末
坂本龍馬の名言・言葉25選
坂本龍馬はどんな人?
幕末に長崎で亀山社中(のちの海援隊)を開いた人物。薩長連合締結に尽力し、西郷隆盛と木戸孝允の盟約に立ち会った。
名言と残された言葉
25件を表示中
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01人生
世の人はわれをなにともゆはゞいへわがなすことはわれのみぞしる
- 意味
- 人が何と言っても、自分がすることの意味は自分が知っている、という趣旨。
- 読み解き
- 他人の評価と自分の行動を切り分ける、短い和歌として独立して読める。制作年は不明で、特定の政治事件への返答と決めつけない。
- 背景
- 京都国立博物館が所蔵する『詠草二 和歌』の二首目。作った年は特定されていない。
出典:和歌二(制作年未詳) ↗
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02政治
日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべく
読み方 申候(もうしそうろう)
- 意味
- 日本の政治を洗い直したいという願い。単なる穏やかな改革の標語ではなく、激しい政治的文脈の一節。
- 読み解き
- 国を洗い直すという比喩が鮮明。ただし直前には幕府の役人への激しい怒りがあり、穏やかな自己啓発の標語として切り取れない。
- 背景
- 文久3年6月29日の姉乙女宛書簡。直前には幕府の役人への強い怒りが書かれている。
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03人生
丸くとも一かどあれや人心あまりまろきはころびやすきぞ
読み方 一かど(ひとかど)
- 意味
- 円満であっても芯を持て。丸すぎる心は転びやすい、という和歌。
- 読み解き
- 人の気質を丸さと角でたとえた、独立した短い表現。
- 背景
- 青空文庫の『和歌三』に収められた一首。制作年は本文だけでは分からない。
出典:和歌三 ↗
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04人生
天下に事をなすものハねぶともよく/\はれずてハ、はりへハうみをつけもふさず候。
- 意味
- 腫れ物が十分に熟す前に針を刺さない、という比喩。大事には機が熟すのを待つと読む。
- 読み解き
- 天下の事業を腫れ物にたとえ、手を打つ時機を語る。前後の手紙を読むと、単なる『待てばよい』という言葉ではない。
- 背景
- 姉乙女への手紙で、大事に着手する時機を腫れ物にたとえる。
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05人生
じつにおくにのよふな所ニて、何の志ざしもなき所ニぐず/\して日を送ハ、実ニ大馬鹿ものなり。
- 意味
- 志を持たず、同じ場所でぐずぐず日を過ごすことを強く戒める。
- 読み解き
- 志を持たずに日を送ることを、強い口調で戒める。龍馬自身が移動と行動を続ける近況に結びついた一節。
- 背景
- 京から西へ向かう予定を語る手紙の中で、志のない日々を戒める。
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06人生
扨世の中と云ものハかきがら計である。人間と云ものハ世の中のかきがらの中ニすんでおるものであるわい、おかし/\。
- 意味
- 世の中を牡蠣殻に、人間を殻の中の住人にたとえる。意味を一つに固定せず、視点の転換を読む。
- 読み解き
- 世の中を牡蠣殻、人をその中の住人にたとえる独特の見方。比喩の意味を一つの教訓に固定しないで読む。
- 背景
- 岩に登って四方を見渡した後、姉に書いた感想。
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07政治
朝廷というものハ国よりも父母よりも大事にせんならんというハきまりものなり。
- 意味
- 朝廷は国や父母より大切にすべきだという主張。
- 読み解き
- 尊王の政治信条を強い言葉で示す。現代の家族観を説く標語としては扱わない。
- 背景
- 池内蔵太の母への手紙で、国や家族を離れて行動する理由を説明する。
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08人生
世の中も人の心もさわいだり、みだれたり致候得バ、かへりてしづまり候て、治世のよふなり候。
- 意味
- 世の中や人心が乱れた後には、かえって静まることもあるという見方。
- 読み解き
- 乱れと静けさを反転させた独特の観察。どの出来事を指すかはこの一節だけでは決められない。
- 背景
- 池内蔵太の家族への手紙の末尾近くで、世情の揺れを語る。
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09政治
談笑中ニともに宜を求め候よふでなけれバ、とても大成ハなりがたくと奉レ存候
- 意味
- 対立する双方が話し合い、互いに良い道を探さなければ大事は成りにくいという考え。
- 読み解き
- 交渉における対話の重要性が伝わる。争点を無視して妥協せよという意味ではない。
- 背景
- 印藤肇への手紙で、双方が国家を案じている以上、急げば志が通じないと続ける。
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10人生
人誰か父母の国を思ハざらんや。然ニ忍で之を顧ざるハ、情の為に道に乖り宿志の蹉躓を恐るゝなり。
- 意味
- 誰もが故郷を思うが、情に引かれて自分の志を妨げることを恐れる、という決意。
- 読み解き
- 故郷への思いと志との緊張を、自分の言葉で示す。
- 背景
- 溝淵広之丞への手紙で、長く各地を巡り故郷へ戻らない理由を述べる。
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11人生
志願果して不レ就バ、復何為にか君顔を拝せん。
- 意味
- 志を果たさないまま、どうしてあなたに顔を合わせられるだろうか、という思い。
- 読み解き
- 相手に会いたい気持ちと、目的を先に果たす覚悟が短く表れている。
- 背景
- 同じ手紙で帰郷を控える理由を重ねて述べる。
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12人生
惣而咄しと実ハ相違すれ共、軍ハ別而然り。
読み方 咄し(はなし)・別而(べっして)
- 意味
- 話に聞くことと実際は違い、戦争では特にそうだという実感。
- 読み解き
- 直後に経験した者でなければ語れないと続く。戦争を美化するための言葉ではない。
- 背景
- 家族への長い手紙で、自身が経験した戦いを語る前置き。
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13人生
人間一生実ニ猶夢の如しと疑ふ。
読み方 猶(なお)
- 意味
- 人の一生は本当に夢のようだと感じる、という嘆き。
- 読み解き
- 抽象的な人生訓ではなく、友人の死に接した感想として読む。
- 背景
- 家族への手紙で、親しい池内蔵太が海難で亡くなったことを記した直後。
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14人生
世の中の事ハ月と雲、実ニどフなるものやらしらず、おかしきものなり。
- 意味
- 世の中の行方は月と雲のように変わり、何が起こるか分からないという見方。
- 読み解き
- 先を読み切れない時勢を、月と雲にたとえる軽妙な一節。
- 背景
- 姉乙女への手紙で長州での戦いとその後の動きを報告した後に書く。
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15人生
天下のセ話ハ実ニおふざツパいなるものニて、命さへすてれバおもしろき事なり。
- 意味
- 天下の事に関わるのは大ざっぱで、命を捨てる覚悟があれば面白い、という激しい感想。
- 読み解き
- 危険を伴う活動への高揚が伝わる。現代の行動規範として勧める趣旨ではない。
- 背景
- 姉乙女への手紙で、家で過ごす日々と各地での活動を比べて書く。
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16政治
新国を開き候ハ積年の思ひ一世の思ひ出ニ候間、何卒一人でなりともやり付申べくと存居申候
- 意味
- 新しい土地を開くことは長年の願いで、たとえ一人でも成し遂げたいという決意。
- 読み解き
- 「新国」は手紙の開拓構想の文脈で読む。現代の新国家建設を意味すると断定しない。
- 背景
- 印藤肇への手紙で、蝦夷へ渡る考えや竹島行きの計画を論じる。
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17仕事
国を開らくの道ハ、戦するものハ戦ひ、修行するものは修行し、商法ハ商法で名かへり見ずやらねバ相不レ成事故
- 意味
- 国を開くには、戦う人、学ぶ人、商売する人がそれぞれ名声を顧みず働く必要があるという考え。
- 読み解き
- 役割の異なる人々の働きを並べた具体的な主張。現代の職業論にそのまま置き換えない。
- 背景
- 三吉慎蔵への手紙で、仲間の行動と自分の長崎行きを説明する中で述べる。
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18政治
私一人ニて五百人や七百人の人お引て、天下の御為するより廿四万石を引て、天下国家のの御為致すが甚よろしく
読み方 甚(はなはだ)
- 意味
- 自分が少数を率いるより、土佐藩の力を動かして国事に当たる方がよいという判断。
- 読み解き
- 数の対比が印象的だが、一般的なリーダー論ではなく当時の政治判断。
- 背景
- 姉乙女らへの手紙で、土佐藩と行動する理由を説く。
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19政治
将軍職は其まゝにても、名ありて実なけれバ恐るゝにたらず
- 意味
- 将軍の名目が残っても実権がなければ恐れるに足りない、という判断。
- 読み解き
- 肩書より実権を見る政治的な一節。一般的な名誉論として切り取らない。
- 背景
- 後藤象二郎への手紙で、政権改革案と江戸の銀座を京へ移す構想を論じる。
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20旅
又あふと思ふ心をしるべにて道なき世にも出づる旅かな
- 意味
- また会えるという思いを道しるべに、道のない世へ旅立つという和歌。
- 読み解き
- 別れと旅立ちを一首で表す。具体的な旅程や相手を本文以上に断定しない。
- 背景
- 『和歌三』では伏見から江戸へ旅立つ時に詠んだ歌として掲げる。
出典:和歌三 ↗
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21人生
私ももしも死ななんだらりや、四五年のうちにハかへるかも、露の命ハはかられず。
- 意味
- 生きていれば数年以内に帰れるかもしれないが、命の先は分からない、という言葉。
- 読み解き
- 帰郷の約束と命の不確かさを並べた、家族への率直な言葉。
- 背景
- 姪の春猪への手紙の結び。身近な人に長く無事に暮らすよう勧めた直後に書く。
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22人生
若しや戦死をとげ候とも、上許両人の自手にて唯一度の香花をたむけくれ候得ば、必ず成仏致し候こと既に決論の処なり。
読み方 香花(こうげ)
- 意味
- 戦死しても、親しい二人が香を供えてくれれば成仏できる、という思い。
- 読み解き
- 死への覚悟だけでなく、二人との関係を強調する誇張も感じられる。実際の戦死や葬儀の記録ではない。
- 背景
- 佐々木高行宛の手紙で、西郷と大久保に会いたい気持ちを繰り返す中で書く。
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23政治
万一先生一身失策の為に天下の大機会を失せバ、其罪天地ニ容るべからず。
- 意味
- 大きな政治的機会を一人の失策で失えば、その責任は重いという主張。
- 読み解き
- 公的な交渉を前にした当事者への厳しい言葉。現代の失敗一般を裁く格言にはしない。
- 背景
- 後藤象二郎への手紙で、政権返上の建白が実現しない場合を想定し、強い調子で迫る。
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24仕事
思ふニ唯君のミならず、久年積学、もふ此頃ハ船の一ツも、私より御渡し可レ申ハ当然の所なるを、御存(知)の通の次第、ここに於ては私シ汗顔の次第なり。
読み方 汗顔(かんがん)
- 意味
- 長く学んできた相手に船を用意するのが自分の役目だったのに果たせず、恥じているという言葉。
- 読み解き
- 相手の働きを認め、支援できていない自分の責任も引き受けている。
- 背景
- 林謙三への手紙で、相手の長年の勉学に報いる船を自分が用意すべきだったと述べた直後。
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25人生
まおかんがへ私とても、一生うちニおりてぬかみその世話致すハいやと存候バ、今日ニてよく御存(知)被レ成度候。
- 意味
- 自分は家にとどまり一生家事だけをして暮らすつもりはない、という思い。
- 読み解き
- 生き方の希望が率直に出ているが、書簡の宛先と年代は確定情報として扱わない。
- 背景
- 姉・乙女宛と推定される手紙で、政治活動や海外へ行く考えを述べた後に書く。宛先と日付は推定。
よく見かける言葉
- 「日本の夜明けぜよ」
今回確認した書簡・詠草にはなく、国立国会図書館のレファレンスでも本人の言葉としての確かな出典は示されていない。
関連資料 ↗ - 「人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある」
高知県立坂本龍馬記念館の学芸員が、龍馬本人の言葉ではないと説明している。
関連資料 ↗ - 「時勢に応じて自分を変革しろ」
高知県立坂本龍馬記念館が、本人の名言として流通する創作の例に挙げている。
関連資料 ↗ - 「世に生を得るは事を成すにあり」
高知県立坂本龍馬記念館は『英将秘訣』由来の言葉を龍馬本人の発言とする扱いに注意を促している。
関連資料 ↗ - 「おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ」
高知県立坂本龍馬記念館の学芸員が、人気の名言のうち本人の言葉ではないものとして挙げている。
関連資料 ↗
出典と説明について
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