歴史
岡本かの子の名言・言葉10選
岡本かの子はどんな人?
1889年東京生まれ。与謝野晶子に師事して短歌を発表し、画家岡本一平と結婚して岡本太郎を産む。結婚生活の破綻から夫婦で宗教遍歴を経て大乗仏教に至る。1936年に『鶴は病みき』で文壇に登場し、『母子叙情』『金魚撩乱』『老妓抄』などを発表。1939年に脳溢血で死去した。
名言と残された言葉
10件を表示中
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01人生
苦労をしない人よりは、苦労をした人の方が人間味が深いのであります。
- 意味
- 苦労を経験した人には、経験していない人よりも、人間らしい味わいの深さがある。
- 読み解き
- 苦労すれば必ず成長するという主張ではない。直後の留保と合わせて読む必要がある。
- 背景
- 『仏教人生読本』で苦労と人間味を論じるが、直後には苦労で狡く卑屈になる場合もあり、苦労はない方がよいとも留保する。
出典:仏教人生読本 ↗
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02人格
無私とか、慈悲とか、誠意とか、勇猛心とかいうことは、限りもなく、上に上があるもので、これで行き止まりというところはありません。
読み方 無私(むし)・慈悲(じひ)
- 意味
- 私心のなさや慈悲、誠意、勇気には、ここまで磨けば十分だという最終的な限界がない。
- 読み解き
- 美徳を知っているだけで十分とせず、実践を深め続ける姿勢を説く。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、美徳を心身から磨き出し、個人や社会の生活に生かす修業を説く。
出典:仏教人生読本 ↗
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03信仰
飽くまで生き抜く力を仰ぎ得た人は、その大きな力の中へ、自分の力も、工夫努力もみんな籠めてしまうのであります。
読み方 籠めて(こめて)
- 意味
- 生き抜く大きな力を信じる人は、自分の能力も工夫も努力も、その力の中へ注ぎ込む。
- 読み解き
- 信仰によって努力を省くという解釈を退け、両者の結びつきを説く。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、信念を得れば自分の工夫や努力は不要になるのか、という疑問に答える。
出典:仏教人生読本 ↗
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04信仰
信仰の仕方はスイッチでありますから、これによって救いの電流を通じさせれば、苦もなく私たちの内なる人格完成の電球に灯が点ります。
読み方 点ります(ともります)
- 意味
- 信仰を通じて救いの力を受ければ、苦労せずに内なる人格完成へ向かえると、電気の比喩で説く。
- 読み解き
- 「苦もなく」という強い効能を説く、著者の信仰上の主張。電流や電球は比喩である。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、仏教の先人が見いだした救いの仕組みを、電気設備にたとえて説明する。
出典:仏教人生読本 ↗
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05自由
兎に角あらゆる物事に五分の隙もなく、ぴたりぴたり当て嵌って行くその自由さ適当さ、これが仏教にこなれた人の働きの理想であります。
読み方 五分(ごぶ)・当て嵌って(あてはまって)
- 意味
- あらゆる物事に隙なく適切に対応できる自由な働きが、仏教を身につけた人の理想である。
- 読み解き
- ここでの自由は、好き勝手に振る舞うことではなく、状況に適切に応じる力。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、観音菩薩の三十三身を例に、人の心の多様な働きを磨く修業を説明する。
出典:仏教人生読本 ↗
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06人格
誘惑に負けまいと一生懸命、肩肘張って、非人情に噛りついていなければならないとは、まだどこか心に弱いところがある。
読み方 非人情(ひにんじょう)・噛りついて(かじりついて)
- 意味
- 誘惑を退けるために力み、人情を拒む態度にしがみつくのは、心にまだ弱さが残るしるしである。
- 読み解き
- 誘惑に従う勧めではなく、人情を保ちながら穏やかに断る余裕を求める。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、長年修業した人物が誘惑に柔軟に対処できず、老婆に未熟さを見抜かれる。
出典:仏教人生読本 ↗
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07人生
恋愛は、男女対等の立場に置かれて、しかも異性としての特長がある限度までは相反する方が却って両者の愛は増すのであります。
読み方 却って(かえって)
- 意味
- 恋愛では男女が対等であり、異性としての特徴がある程度異なるほうが、互いの愛は深まる。
- 読み解き
- 違いの効用には対等さと程度の条件があり、対立全般を勧めてはいない。
- 背景
- 『仏教人生読本』で、違いが愛を増す恋愛と、自我を捨てて融け合う夫婦愛とを対比する。
出典:仏教人生読本 ↗
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08人生
どうせ見透され尽すのですから、なまじい夫に対する心のつくりかざりをせず、正直に無邪気にともに暮すべし。
読み方 見透され(みすかされ)
- 意味
- 心を見透かすほど頭のよい夫に対しては、取り繕わず正直に暮らすべきだと妻に勧める。
- 読み解き
- 夫婦一般の心の読み合いを説く文ではなく、特定の夫の類型を前提とした当時の助言。
- 背景
- 『良人教育十四種』の「頭のよすぎる夫」の項で、そうした夫と暮らす妻への助言として述べる。
出典:良人教育十四種 ↗
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09社会
職業婦人の夫はそれこそ妻に思いやり深くなくてはいけません。
- 意味
- 職業を持って働く妻の夫には、その妻を深く思いやり、気遣う姿勢が必要である。
- 読み解き
- 思いやりは気持ちだけにとどまらず、続く文では家事の分担として具体化される。
- 背景
- 『良人教育十四種』で、共働きの夫婦が出退勤の時刻に応じ、家事を分担して助け合うよう勧める。
出典:良人教育十四種 ↗
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10人格
私は子供心にも先生から卑怯だと言はれた事を非常に恥かしく感じ、以後、他人の悪い事を見ても告げ口する事が出来ず、まして自分の事を他人のせいにしたりする事が出来なくなつた。
読み方 卑怯(ひきょう)
- 意味
- 先生に卑怯だと注意された経験が心に残り、その後、告げ口も責任転嫁もできなくなったと回想する。
- 読み解き
- 美徳を教える逸話としてだけ読むと、言うべきことも言えなくなった負の影響を見落とす。
- 背景
- 『小学生のとき与へられた教訓』で、先生の注意が自分を強く抑え、後には「意志制止症」と呼ぶほど極端な癖になったと述べる。
出典と説明について
意味・読み解き・背景にはAIを使用しています。引用は公開された翻刻本文と照合していますが、原本との逐字照合や専門家による校閲は行っていません。