歴史
正岡子規の名言・言葉10選
正岡子規はどんな人?
正岡子規は、日本の俳人、歌人、国語学研究家。子規は筆名で、本名は正岡常規という。幼名は處之助(ところのすけ)で、後に升(のぼる)と改めた。
名言と残された言葉
10件を表示中
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01芸術
いふまでもなく我々が物の美醜を判断するのは理窟の上からではなく、ただ感情の上からである。
読み方 美醜(びしゅう)・理窟(りくつ)
- 意味
- 物の美しさや醜さを判断するのは、理屈による説明ではなく、それを感じる私たちの感情である。
- 読み解き
- 理屈だけで美を証明しても、感情が美しいと認めなければ美の判断にはならないという立場。
- 背景
- 『墨汁一滴』で、動きを見せるという理屈から日本服の美的優位を説く議論を批判している。
出典:墨汁一滴 ↗
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02教育
一字の助字「や」と「も」とがどう間違ひたりとて句の価にいくばくの差をも生ずる者にあらず、そんな出過ぎた考を起さうよりも先づ大体の趣向に今少し骨を折るべし。
読み方 助字(じょじ)・趣向(しゅこう)
- 意味
- 初心者は助字一字の違いを大げさに論じるよりも、まず句全体の着想を練ることに力を注ぐべきだ。
- 読み解き
- 一字の推敲を一律に軽視した言葉ではなく、初心者が取り組む順序を示している。
- 背景
- 『墨汁一滴』で、初心者の句作について、全体の趣向、語順、動詞や形容詞という検討の順序を説く。
出典:墨汁一滴 ↗
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03芸術
茶道はなるべく自己の意匠によりて新方式を作らざるべからず。
読み方 意匠(いしょう)
- 意味
- 茶道では、決まった方式に従うだけでなく、できるだけ自分の工夫によって新しい方式を作るべきだ。
- 読み解き
- 既存の方式にも理由を認めた上で、形式に縛られず、その場に応じて工夫することを求める。
- 背景
- 『墨汁一滴』で、方式や伝授への拘泥が茶の生きた趣味を見えなくすると述べ、新鮮な工夫を求める。
出典:墨汁一滴 ↗
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04教育
一家団欒といふ事は啻に一家の者が、平和を楽しむといふ効能があるばかりでなく、家庭の教育もまたこの際に多く施されるのである。
読み方 団欒(だんらん)・啻に(ただに)
- 意味
- 家族が集まってくつろぐ時間には、皆が平和を楽しむだけでなく、家庭での教育が行われる働きもある。
- 読み解き
- 家庭での教育効果を述べる一方、議論には当時の妻・母への役割期待も含まれる。
- 背景
- 『病牀六尺』で、家族の雑談が子どもに与える影響を論じる。前段には、家庭の団欒を妻の役割とする当時の性別役割観がある。
出典:病牀六尺 ↗
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05芸術
美的修飾は贅沢の謂に非ず、破袴弊衣も配合と調和によりては縮緬よりも友禅よりも美なる事あり。
読み方 縮緬(ちりめん)・友禅(ゆうぜん)
- 意味
- 美しく装うことは贅沢をすることではない。傷んだ衣服でも、取り合わせと調和次第で上等な衣服より美しくなる。
- 読み解き
- 装い自体を否定せず、高価さや流行と美しさを同一視する姿勢を批判している。
- 背景
- 『病牀六尺』で、男子の装いにも美的な判断を求め、流行を追うだけの月並みな着飾り方を批判する。
出典:病牀六尺 ↗
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06人生
病気が苦しくなつた時、または衰弱のために心細くなつた時などは、看護の如何が病人の苦楽に大関係を及ぼすのである。
読み方 如何(いかん)
- 意味
- 病気の苦しみが増した時や、衰弱して心細い時には、看護の仕方が病人の苦しさや安らぎを大きく左右する。
- 読み解き
- 穏やかな看護心得ではなく、家族に怒りを向けるほど切迫した病床からの訴えである。
- 背景
- 『病牀六尺』で、病床の子規が家族の看護に強い不満を述べ、苦痛と心細さを左右するものとして看護のあり方を訴える。
出典:病牀六尺 ↗
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07教育
古人が既に己の意匠を言ひをらん事を恐れて古句を見るを嫌ふが如きは、耳を掩ふて鈴を盗むよりもなほ可笑しきわざなり。
読み方 意匠(いしょう)
- 意味
- 自分の着想がすでに古人に詠まれているのを恐れて古句を避けるのは、耳をふさいで鈴を盗む以上におかしい。
- 読み解き
- 古句を読まなければ独創性を保てるという思い込みを、自己欺瞞として批判している。
- 背景
- 『俳諧大要』で、他人の句を少し読むだけでは行き詰まるが、多く読めば無数の趣向を得られると説く。
出典:俳諧大要 ↗
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08自然
普通尋常の場処は無数にして変化も多くかつ陳腐ならず、故に名勝旧跡を目的地として途々天然の美を探るべし。
読み方 陳腐(ちんぷ)・途々(みちみち)
- 意味
- ありふれた場所は無数にあり、変化に富み、陳腐でもない。名所旧跡へ向かう途中でも自然の美を探すべきだ。
- 読み解き
- 名所を避けよという教えではなく、目的地だけに目を奪われない観察を勧めている。
- 背景
- 『俳諧大要』で、旅先の名所は歴史的な連想を誘う一方、普通の景色にも無数の美があると論じる。
出典:俳諧大要 ↗
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09教育
俳句の妙味は終に解釈すべからざるを以て各人の自悟を待つより外なしといへども、字句の解釈に至りては固より容易に説明し得べし。
読み方 妙味(みょうみ)・自悟(じご)
- 意味
- 俳句の深い味わいは各人が自ら悟るのを待つほかないが、句に使われる字句の意味なら説明できる。
- 読み解き
- 解説の無用を説くのではなく、説明で伝えられる部分と、自ら感じ取る部分を区別する。
- 背景
- 『俳諧大要』で、初心者に古句の解説と批評を与えるに当たり、味わいと字句の理解を分けている。
出典:俳諧大要 ↗
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10芸術
感情的主観の歌は客観の歌と比してこの主客両観の相違の点より優劣をいうべきにあらず、されば生は客観に重きをおく者にても無之候。
- 意味
- 感情を主観的に詠む歌と客観的に詠む歌は、その違いだけで優劣を決められず、私は客観を絶対視していない。
- 読み解き
- 客観的な佳句が多いとは続けて認めており、表現形式の優劣と佳句の多寡を分けている。
- 背景
- 『歌よみに与ふる書』で、排斥するのは主観のうち理屈の部分であり、感情ではないと誤解を解く。
出典:歌よみに与ふる書 ↗
出典と説明について
意味・読み解き・背景にはAIを使用しています。引用は公開された翻刻本文と照合していますが、原本との逐字照合や専門家による校閲は行っていません。