歴史

倉田百三の名言・言葉10選

倉田百三はどんな人?

倉田百三は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本の劇作家・評論家である。広島県庄原市の出身で、同地には倉田百三文学館がある。

人物紹介:Wikipedia日本語版 ↗

名言と残された言葉

10件を表示中

  1. 01思想
    道義の観念は全人類に普汎的に要求さるべき人間最後の価値意識である。

    読み方 普汎的(ふはんてき)

    意味
    善悪を判断する感覚は、国や時代を超えて誰にも求められる、人間にとって根本的な価値だという主張。
    読み解き
    「普汎的」は普遍的な意味。道義を人間の根源的価値として強調する点に注目。
    背景
    『愛と認識との出発』で、自己の内面的本性に従うことと善人であることの関係を論じ、因襲的な道徳への反抗を述べる場面。

    出典:愛と認識との出発 ↗

  2. 02人生
    自己に醒めたるものの必ず通り行く道は個人主義である。
    意味
    自分自身の考えと責任を自覚すると、まず一人の個人として立とうとするようになるという意味。
    読み解き
    個人主義を否定的でなく、自己覚醒の必然的な道として提示している。
    背景
    『愛と認識との出発』で、自己肯定の厳粛さと孤独を語り、認識論を基礎に極端な個人主義に陥る過程を論じる場面。

    出典:愛と認識との出発 ↗

  3. 03人生
    対人関係に気のない人は人生に気のない人である。
    意味
    対人関係に関心のない人は、人生にも関心がない人である。
    読み解き
    対人関係の淡白さを人生への無関心と結びつける強い断定的表現に注意。
    背景
    『人生における離合について』で、人間の精神生活の大部分が対人関係にあると論じ、生きる熱心さと人への愛の関係を述べる場面。

    出典:人生における離合について ↗

  4. 04人生
    恋愛はやはり人生の開花であると見るべきだ。
    意味
    恋愛はやはり人生の開花であると見るべきだ。
    読み解き
    恋愛を生殖の手段に還元せず、人生の開花として積極的に評価する視点。
    背景
    『女性の諸問題』で、恋愛を母となるための手段と見るのは不十分だとし、女性の霊能が目覚める時期として恋愛を論じる場面。

    出典:女性の諸問題 ↗

  5. 05人生
    真に恋愛を味わうものとは恋のいのちと粋との中心に没入する者だ。

    読み方 粋(すい)

    意味
    真に恋愛を味わう者とは、恋のいのちと粋の中心に没入する者だ。
    読み解き
    「いのちと粋」は恋愛の本質的な深みを指す。享楽と対比されている。
    背景
    『女性の諸問題』で、恋から恋へ移る享楽的な態度を愚かだとし、恋愛の深い中心に宗教性を見出す場面。

    出典:女性の諸問題 ↗

  6. 06人格
    人生の事象をよろず善悪のひろがりから眺める態度、これこそ人格という語をかたちづくる中核的意味でなければならぬ。
    意味
    人生の事象を善悪の広がりから眺める態度こそ、人格という語の中核的意味でなければならない。
    読み解き
    才能や功業よりも、善悪を見る態度に人格の本質を置く主張。
    背景
    『学生と教養』で、カルチュアの中心題目として倫理への関心を説き、卓越した才能よりも人格的態度を重んじる場面。

    出典:学生と教養 ↗

  7. 07社会
    婦人も男子と同じく、その天分にしたがって、社会生活の職分を分担すべきである。
    意味
    婦人も男子と同じく、その天分に従って社会生活の職分を分担すべきである。
    読み解き
    女性も生来の能力に応じて、家庭の外の仕事を担うべきだという主張。
    背景
    『婦人と職業』で、婦人を家庭に閉じ込めることの不可能性を説き、職業による生活の充実と個性の発展を論じる場面。

    出典:婦人と職業 ↗

  8. 08思想
    実に正しき裁きを求める心は人間性の至深の要素である。
    意味
    人は不当な扱いをただ嫌うだけでなく、公正な判断そのものを深く求めるという意味。
    読み解き
    正義感を宗教的・普遍的な人間性の根源として捉えている。
    背景
    『光り合ういのち』で、学校当局の公正さへの疑いから、神の審判はあるのかという宗教的問いに発展する場面。

    出典:光り合ういのち ↗

  9. 09友情
    合うことは人生の最大の悦びの一つである。よき友に合い、知己に合い、師に合い、それにも増して理想の愛人に合うことはたとえようもない幸福である。
    意味
    よい友人や理解者、師、愛する相手との出会いは、人生の大きな喜びや幸福になる。
    読み解き
    ここでいう「合う」は、好みの一致だけでなく、友や理解者など大切な人との出会いを指す。
    背景
    別離について論じた後、自分を理解してくれる人や愛する相手に出会うことの喜びへ話を移す。

    出典:人生における離合について ↗

  10. 10思想
    真の祈りの心持ちは隙間のない実践的意志から必然に分泌せられるべきものなのに、私たちには、その実践的意志が、まじめになっていません。したがって真実に祈ったことはありません。
    意味
    本当の祈りは真剣な実践の意志から生まれるはずだが、自分たちはまだそれに達していないと省みる。
    読み解き
    他人の祈りを一律に否定する文ではなく、倉田自身の行き詰まりと自己反省を表した言葉。
    背景
    天香師との交流を語る書簡で、愛や宗教を語りながらも実践が伴わない自分たちの態度を反省する。

    出典:青春の息の痕 ↗

出典と説明について

意味・読み解き・背景にはAIを使用しています。引用は公開された翻刻本文と照合していますが、原本との逐字照合や専門家による校閲は行っていません。